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3.3.最終2話についてところが、その期待に応えるものとして放映が待たれた第弐拾伍話と最終話の2話は、一転してそれまでのストーリーとは断絶した主人公の内面世界の物語として描かれた。この最終2話では、サードインパクトや人類補完計画が発動された(もしくは始まった)ことが暗示されただけで、物語の大部分は登場人物の精神的なものが焦点となり、実際何が起こったのかは放送時点では不明瞭であった。この最終2話は放送直後から大きな反響を呼び『新世紀エヴァンゲリオン(ニュータイプ100%コレクション)』において、当時のパソコン通信における反応が見られる。また、2006年10月号の月刊ニュータイプでは「ネットでアニメを語った最初の作品」として紹介されている。その他氷川竜介評論集 90年代的ファン気質 http://hikawa.cocolog-nifty.com/hyoron/2006/12/90_a20e.htmlなど参照。、大塚英志が放送後すぐさま読売新聞において自己啓発セミナーだと痛烈に批判(注1)したことを発端として、むしろ作品の知名度を高めていったとされる。この最終2話の表現方法に至ったわけは、「制作期間が足りなくなったため」と認識されることが多いが、実際にはスケジュールは逼迫していたものの、それのみが原因ではない。小黒祐一郎によれば、放映2か月前の時点で既にこの最終2話のプロットは出来上がっていたのであり(注2)、GAINAX社長の山賀博之は、「破綻した制作状況のもとに、最後は全然できなくなっちゃって、こうなっちゃいました」というのは演出で、完全に破綻するまで苦しくなかったのは確か、と証言している(注3)。アニメ評論家の藤津亮太も「シリーズの最初から一貫して“集中と拡散”というコンセプトの下にデザインされた作品としての当然の帰結」と評している(注4)。庵野本人は「第弐拾五話は劇場版のようなストーリーになる予定だったが、最終話は制作スケジュールに関係なく意図した通りの作り」であり、「セルアニメからの解放」をめざし、「言葉という記号を最低限の映像にするとどうなるかという試み」であった、としている(注5)。また、意図した通りの終わり方だったにもかかわらず劇場版という形で改めて最終2話を作り直したのは、「ついてきてくれたスタッフへの謝罪の意味を込めて」であるとしている。一方で、放映の初期段階から制作スケジュールが押していたのも事実であり(サウンドトラック:NEON GENESIS EVANGELIONの小冊子などでその慌ただしさがうかがえる)、放送開始時点ではおよそ半分の話数までしか作画に入っておらず、完成していたのは第八話まであった。庵野自身も18,19話の時点でスケジュールが「行き詰るのが目に見えていた」(注6)、また「あれ(このような物語の終わらせ方)が僕のサービスなんです」(注7)とも語っている。なお、最終2話の放映を受けて、ビデオショップなどは既刊分も含め大量のバックオーダーを抱えていたキングレコードに対し、それらの発注を取り消す動きを一部で見せたが、取次店などを通してリメイクの情報がすぐに提供されたため、程なく収束した。1.読売新聞 1996年4月1日2.アニメ様の七転八倒第58回 http://www.style.fm/as/05_column/animesama58.shtml、WEBアニメスタイル3.SF Japan Vol.54.デザインされた作品、『新世紀エヴァンゲリオン』 http://blog.livedoor.jp/personap21/archives/64968726.html、藤津亮太の「只今徐行運転中」、2008年02月25日5.この庵野の見解は、『BSアニメ夜話』(2005年3月28日放送)において氷川竜介がほぼそのままの形で紹介している6.スキゾ・エヴァンゲリオンP367.スキゾ・エヴァンゲリオンP33
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